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MRI検査
MRI(Magnetic Resonance Imaging)とは、強い磁場(磁石)で覆われた狭い空間に体をおき、ある特定の周波数を持つ電波(ラジオ波)を体にあてることにより得られる共鳴信号を、コンピュータ処理し画像化する検査です。なお、臨床で用いられるMRI装置は、人体の大部分を構成している水素原子核(プロトン)の信号を収集しており、各組織に存在するプロトンの量や緩和時間の差により異なる信号を画像化しています。
この検査の特徴としては、エックス線を用いないため放射線の被曝が無いこと、体の縦・横・斜、あらゆる方向での断面画像を取得できること、検査方法により様々な種類の断面画像を取得できることなど、良い点もありますが、直径70cmの狭いトンネルの中に入ること、検査時間が20分程度と長くその間動けないこと、検査中に大きな音がすること、などあまり好まれない点もあります。
1982年、中津川市民病院では日本の医療施設においてはじめてのMRI装置が導入されました。当時は 0.05T(T:テスラ)でしたが、現在は 1.5T のMRI装置が稼動しています。2014年より新しいMRI装置に更新され、検査室もきれいになり、より多彩な検査が可能となりました。
2020年5月、「中津川市新公立病院改革プラン」の一環として、坂下診療所のMRI装置が、市民病院の第2装置として移設され、稼働しました。MRI装置が2台となったことで、市民の皆様にとっては、予約検査でお待たせする日数が短くでき、かつ、至急の検査にも可能な限り対応できるようになりました。そして、坂下診療所をはじめ市内のクリニックからのMRI検査依頼に対しても、滞りなく対応することができるようになりました。
第2MRI室は、67番の部屋です。50番の放射線受付から売店へ向かい、売店手前の右側、イートインスペースの反対側にあります。第1MRI室から離れた場所にあるため、患者様にはご不便をおかけしますが、受付での丁寧な説明、検査室での安全で正確な検査を心掛けますので、ご協力お願いします。
検査を受けられる方へ
MRI検査は、強い磁場、電波を用いるため、とても注意が必要です。以下のことを十分に確認してください。(※海外では死亡事故、国内においても吸引・吸着事故、火傷などが報告されています)
- MRI検査非対応心臓ペースメーカ、植え込み型除細動器、人工内耳、神経刺激装置の装着者は検査ができません。
※現在、MRI検査対応ペースメーカも販売されMRI検査可能ですが、その適応患者様は医師にご相談下さい。 - 閉所恐怖症の方、妊婦・または妊娠の可能性のある方、刺青のある方、体内に金属のある方(脳動脈瘤クリップ、人工関節など)は事前に医師・診療放射線技師にお知らせください。
- 次に挙げる持ち物・装飾品は磁場に影響を与え、検査の妨げになります。中には故障してしまうものもありますので、検査前に必ずはずしてください。
A) 金属類:ヘアピン、ピアス、ネックレス、入れ歯、メガネ、コンタクトレンズ、時計、鍵、携帯電話、カイロ、コルセット、金具の付いているベルト・ブラジャーなど
B) 磁気類:磁気カード、磁気アクセサリー、エレキバンなど (※検査前に更衣室にて検査着に着替え、持ち物は一時的にロッカーなどに保管していただきます)
(※体内にある金属など、不明なものは事前に医師・診療放射線技師にお知らせください) - 検査時間は検査部位・内容にもよりますが、20分程度(造影検査は40分)必要で、検査中は、大きな検査音がしますので、耳栓、ヘッドフォンを装着していただきます。
- 上腹部(肝臓、膵臓、腎臓)、下腹部(前立腺、子宮・卵巣、膀胱)検査の方は3時間程前から絶食して検査に来てください。お水やお茶は飲んでいただいて構いません。それ以外の検査の方は食事制限の必要はありません。
- 造影検査を受けられた方で、検査終了後、数日後に、頭痛、吐気、蕁麻疹などの諸症状があらわれるようでしたら病院にご連絡ください。
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