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病院長あいさつ
総合病院 中津川市民病院 病院長
中津川市民病院のホームページをご覧いただきましてありがとうございます。病院長の安藤秀男でございます。
あと2年で2025年となります。この2025年というのは、団塊の世代の方々が75歳以上の後期高齢者となる年です。日本の後期高齢者の方は2010年では1419万人でしたが、2025年には2180万人となり、全人口の18%になると予測されています。また介護が必要な方は、現在より200万人以上増加するといわれています。このため、このままでは超高齢化がすすみ、病院や施設だけでは、高齢者を医療で支えきれなくなる時期が2025年と厚生労働省は位置づけています。
中津川市の高齢者人口は、2020年以降、2045年まで横ばいとなり、高齢化率は微増すると予測されます。4年後の2027年には中津川市において、リニア中央新幹線の開業とリニア岐阜県駅に隣接する車両工場・整備工場も稼動するため若い世代の人口増も期待されますが、リニアの影響の予測は難しいのが現状です。またリニアだけで地方都市の高齢化問題が解決するわけではございません。
厚生労働省は2025年に向けて、高齢者を医療機関だけでなく広く地域社会全体で支える、医療・介護の仕組みの整備をすすめてきました。在宅・介護の整備に力をいれるため、医療介護総合確保推進法も整備され、2025年の医療需要に合わせた急性期の病床の削減や足りない慢性期の病床数を確保しています。中津川市は既にこの病院の病床数の調整は済んでおりますが、ご高齢で介護が必要な方を地域で支える「地域包括ケアシステム」の構築が必要です。このシステムは生活・福祉・介護・医療の各分野の協同が必要で、当院も参加をいたしております。
急性期病院としての役割を果たしながら、「地域の皆様のニーズに応えていきたい。」「在宅・介護の現場と急性期の間を隙間なく埋める医療もしたい」と、この想いを具体化したものが当院の地域包括ケア病棟でございます。この地域包括ケア病棟により急性期の治療の終了後も、入院の継続が可能(国が定める上限がございます)となりました。この病棟では、病棟専属のリハビリ担当技師を配置し、計画的かつ積極的なリハビリを実施いたします。さらに御自宅への帰宅準備や転院の不安を解消するために、入院早期から「在宅復帰支援計画」を作成し、主治医、看護師、薬剤師、管理栄養士、リハビリ担当技師、ソーシャルワーカー、在宅復帰支援担当者などの医療スタッフが協力し、御家族との御相談や準備を行っています。地域包括ケア病棟では、次のような患者さんに入院していただいております。
- ・急性期の治療により状態は改善したが、当院にてもう少し経過観察が必要な方。
- ・急性期の治療により病状が安定し、在宅復帰に向けてリハビリテーションが必要な方。
- ・御自宅での生活にあたり準備に時間が必要な方。
- ・回復期病院等や介護施設への転院に伴う不安のある方。
また当院は在宅療養の支援病床として在宅介護後方支援病院ともなっております。地域全体での在宅・介護を進めていくためには、在宅医療の現場で何か急変や緊急時に入院のできる病床の確保も重要と考えています。在宅介護後方支援病院は、在宅の患者さんのご希望により、かかりつけの先生方と緊密な連携をとり緊急時にはいつでも入院のできる病院でございます。
このほか、すでに3年も新型コロナウイルス感染症により、全国的に高齢者が重症化しやすい状況が続いており、どこの病院も患者さんの治療と感染防止に医療従事者や医療機器をフル活用している状態が続いております。新型コロナ感染症に、病床や人材を配分するため、日常の診療への影響も大きいものがあります。しかしながら、地域医療を守るために、地域の皆様のご理解を得ながら、職員は最大限の努力を続けております。新型コロナ感染症がそろそろおちついてくれることを切に願っております。
中津川市民病院は、超高齢化社会の中で、地域のニーズに応えるため、地域の関係機関と連携し、今後も地域医療に貢献する取り組みを着実にすすめる所存ですので、これからも地域の皆様のご理解とご協力をお願いいたします。
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