放射線治療は、外科的治療、化学療法と並ぶ癌治療に貢献しています。直線加速器（Linear　Accelerator、略称―リニアック、ライナック）を用いて、6MVＸ線、4～15MeV電子線を発生させます。患部に応じてこれらのＸ線や電子線を使い分けることにより放射線治療を行っています。
　検査は患者様の病状に応じて１日１回照射（午後）、１日２回照射（午前、午後）、術中照射などを行っています。放射線科医（非常勤医師、毎週金曜日診察）により、照射適応の有無、照射方法などが決定され、Ｘ線シミュレータ、Ｘ線ＣＴを使用して、さらに細かく照射角度、照射野を決定します。

 

 

患者様へ

・放射線治療といいますとあまり印象は良くないようですが、放射線によって手術をすることなく病気を治せることや、手術よりも良い点もあります。
・痛くも熱くもありません。検査も患者様の病状により多少異なりますが短時間ですみます。（体を正確な位置にあわせるのに数分～５分ぐらいかかりますが、実際照射するのは１分程度です。）
・頭頸部の照射の場合は、頭の動きや位置のずれを防ぐため、患者様一人一人に合わせた頭の型を取り、その型をかぶっていただいて照射をします。
・体幹部の場合は、位置合わせのために体にマークを書きます。このマークが消えてしまうと、最初から準備をやり直しになってしまいますので注意してください。

放射線技術科