ＣＴ（ＣＴ：Computed Tomography）はＣＴ装置の中心にある大きな穴に体を入れて、エックス線をあて、体の中の様子をコンピュータで処理し画像化する検査です

当院では2000年2月に新世代型マルチスライスＣＴが導入されました。一回の呼吸停止下において、広範囲の検査が可能で、検査時間もきわめて短く、この装置により、これまで以上に早く精密な検査ができるため救急患者様や小児や緊急を有する患者さんにも有効です。また極めて細かく撮影することにより、あらゆる方向より人体を三次元的に観察できるため、血管疾患、骨折、初期病変などの検出に優れています。また脳血流状態の検査としてPerfusion CT検査も行っています。

ＣＴ検査には、
　・単純ＣＴ検査・・・造影剤という薬を使用しない
　　　　　　　　　　で撮影する検査
　・造影ＣＴ検査・・・造影剤という薬を静脈注射して
　　　　撮影する検査の２種類の検査法があります。
造影剤は、検査する部位（臓器）をより詳しく調べる目的で使用します。

(腹部CT画像)

患者様へ

（次に該当する方は、必ず事前にお知らせください。）
・過去に造影剤を使用した検査を受け、その際に気分が悪くなった。
・アレルギー（気管支喘息、薬などによる蕁麻疹、アトピー体質）がある。
・心臓病、肝臓病、腎臓病、糖尿病、甲状腺などの病気がある。
・妊娠している、または妊娠の可能性がある。
・金属は検査のさまたげになる場合がありますので、金属のついた服や、下着、貴金属などをはずしていただくことがあります。

検査終了後

・食事は普通におとりください。普段通りの生活を送ってください。
～造影CT検査をお受けになった方へ～
・造影剤は尿として排泄されます。排泄を促進させるため、水分（お茶、水、ジュース等）を多めにおとりください。なお、水分を制限されている方はお知らせください。
・検査終了後、数日後に、頭痛、はきけ、かゆみ、蕁麻疹などの症状があらわれることがあります。何か症状が見られましたら病院にご連絡ください。

■当院におけるＣＴ装置における画像処理の紹介
当院のＣＴではこんな画像も造ることができます。ＭＰＲ、ＭＩＰ、ＳＳＤ、ＶＲ
 
<CT画像>

　　
　　　　　MPR画像(腹部)　　　　　　　　　　MIP画像(下肢)　　　　　　　　　　Perfusion CT画像

　　
SSD画像(顔面)　　　　　　　　　　　　　　　VR画像(胸腹部)

放射線技術科