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安藤院長インタビュー
医師になったきっかけを教えてください。
高校卒業後、薬剤師をめざし薬学部に進学したのですが、家庭の事情で中退を余儀なくされました。建設業、設備業として3年ほど働きましたが、再び大学で学びたいと思う気持ちが強くなりました。自分の年齢や将来を考え、年齢に関係なく就職できるのは医師だけではないかと考え、医学部に進学しました。 小児科医になったのは、ある小児科医の教授との出会いがきっかけです。学生時代のほとんどを大学祭の実行委員会として過ごしておりましたところ、その教授も学生時代は大学祭の実行委員をされていたとのことで、実行委員の学生をとてもかわいがってくださり、小児科の医局によく出入りさせていただきました。まだポリクリも始まっていない学生の頃から小児科のことをいろいろと教えていただき、小児科医っていいな...と思うようになり、卒業するころは絶対に小児科医になりたいと思うようになりました。小児科は生まれたばかりの赤ちゃんから中学生頃までの子どもさんを診察します。彼らの特徴としては、病気の進行は早いのですが、回復も早く元通りに治るということです。子どもたちは強い生命力と回復力を持っており、私たち小児科医はその回復をサポートするのが役目です。退院するときは「先生バイバイ!」と元気な笑顔を見せてくれます。その生命力にあふれる子どもたちを見ていると心も体も癒されます。
中津川市民病院の現在の役割は?
岐阜県東濃東部の中核病院です。近隣の医療機関・施設等と連携し、医療・介護の地域での完結を目指しています。
ドクターカーの導入について教えてください。
中津川市は中山間地です。万が一ご自宅で心筋梗塞などで倒れられた場合、病院への搬送に時間がかかる場合があります。初期治療が遅れることは患者様にとってはとても不利になります。ドクターカーは救急車とともに出動し、現場で初期治療を行うことができるので、今まで病院へ来るまでにかかった時間を治療に充てることができるようになりました。ドクターカーの導入後は、救命率、社会復帰率も上がっており、確実に効果が出ています。
平成26年11月に開設した地域包括ケア病棟について教えてください。
当院は、急性疾患や慢性期疾患の緊急、重症な患者様の入院・手術・検査など高度医療を提供する急性期病院として機能しています。厚生労働省により、当院のような急性期病院は平均入院期間を18日間以内とするよう決められており、急性期の治療後は、退院したり、回復期病院や療養病院や介護施設等へ転院をしていただく必要がありました。しかし「当院で入院治療が続けたい」とか、「自宅療養のためのお家の準備ができるまで入院していたい」といったニーズが増えてきました。東濃東部、中津川市という地域特性から、このようなニーズにこたえていくことも当院の使命と考え、地域包括ケア病棟を開設いたしました。東濃東部は全国平均よりも高齢化が進んでいます。そして、高齢者を支える若い世代が減少してきています。急性期病院から在宅療養、在宅介護の隙間を埋めていくことが急務となってきました。当院の地域包括ケア病棟は、医療と介護の隙間や切れ目をなくすための病棟です。
将来に向けての取り組みを教えてください。
中津川市民病院は公立病院です。市民のみなさまのニーズにお応えしていくことが最大の責務です。 中津川市が行いました市民ニーズ調査では、救急医療・産科医療・小児医療が上位を占めています。これらのニーズに応えながら、これに直面する超高齢化社会を支えるため、在宅・介護を含めた取り組みが必要です。そのための第一歩が地域包括医療病棟ですが、この地域包括ケア病棟が軌道に乗れば、次に行っていくことは地域医療が疲弊しない医療体制づくりです。それには医療、介護のそれぞれの現場がそれぞれの専門性を活かして機能を分担できるよう、連携を緊密にしていくことが必要です。地域の医療は地域で守る時代です。市民のみなさまが最後の最後まで健康で、そして安心して暮らせる地域の医療体制を作っていくことが必要だと考えています。
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