部門紹介

　病気（脳卒中など）や怪我(骨折など)によって受けた障害を、色々な手段で機能を回復させ、また残された機能を最大限に活用し、社会復帰の手助けをするのが病院におけるリハビリテーションの役割です。

特色

　リハビリテーション技術科は、理学療法、作業療法、言語聴覚療法、心理相談の専門技術で編成され、さらに地域の基幹病院として、多様な疾患に対応すべく、専門・専従的な取り組みがなされております。

理学療法

　理学療法では、病気や怪我などによって障害を受けた患者様に対して、主として基本動作能力(ベッドから起き上がる、座る、立つ、歩く)の回復や維持を行う医療のひとつです。
当院の理学療法には、運動療法(筋力、関節の動き、痛み、歩行能力の改善を図る)と、心臓リハビリ(適切な運動をすることで、再発予防、生命予後の改善を図る)があります。

作業療法

　作業療法では、病気や怪我などによって障害を受けた方、または障害を負うことが予測される方に対して、心身の機能の維持・回復、日常生活能力の改善、地域、社会生活への復帰などを目指して行う医療のひとつです。

言語聴覚療法

　言語聴覚療法では、脳卒中や神経疾患、交通事故などにより、声やことばの機能、ことばの発達に障害のある方を対象に、機能維持・向上を目的に、それぞれ個々の症状に合わせた練習およびご家族に対しての助言を行っております。
また食事をするとむせてしまい上手く食べられないなどの「摂食・嚥下(えんげ)障害」でお悩みの方も、評価、指導を行っておりますのでご相談ください。

心理相談

　休止中

スタッフ

　理学療法士１2名、作業療法士５名、言語聴覚士３名の２０名 　　
　・心臓リハビリテーション指導士２名
　・がんリハビリテーション研修履修者１１名 　
　・地域包括ケア病棟専従者２名

実績

発症２日以内のリハビリテーション開始実績（2020年度調べ)

　リハビリテーションは状態の許す限り早期からの取り組みが効果的とされています。当院は、患者様の早期回復、早期社会復帰を目指し、発症2日以内のリハビリテーション開始に取り組んでおります。

リハビリテーションを必要とされる患者様の在宅復帰率と地域連携（2020年度調べ)

　急性期病棟でのADL調査では入院患者が調査期間2週間で、ADLが17％低下していることがわかっています。この傾向は、特に65歳以上の患者様で顕著で、入院前は元気で活動されていても在院日数が長くなるにつれてADLが低下し、在宅復帰を困難にしています。そのため急性期病棟であっても、病や状態に応じたリハビリテーションの取り組みが必要と考えます。　※ADL＝日常生活動作

メッセージ

　高齢化が加速度的に進む中で、急性期医療としての対応・助言だけでなく、地域の医療・福祉関連施設と連携し、患者様の治療・療養を円滑にサポートしていきます。

その他

主な医療機器・設備

心肺機能測定システム
ストレングスエルゴ
トレッドミル
ADL練習装置（キッチン、トイレ）
肺機能測定装置
レジスタンストレーニングマシン
その他