中津川市民病院

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病院薬剤師の仕事

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病院薬剤師の仕事

病院薬剤師の仕事

日ごろあまり知られていない、私たち病院薬剤師の仕事をご紹介します。

電子カルテ関連

20141202110436.JPG当院ではのみ薬・外用薬・注射薬は、医師がコンピュータ上で電子カルテに指示を入力することにより処方せんが発行されるオーダーリングシステムが整備されています。 薬品に関わるオーダーは、薬剤部のコンピュータに取り込まれ、様々なチェックや患者さまへ提供するサービスに役立てられています。 このシステムに利用する薬品の情報を常に最新のものに更新管理することも薬剤師の仕事です。
(写真:電子カルテの薬品情報を更新しています)


のみ薬、外用剤の調剤

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電子カルテから送られてきた情報を元に、コンピュータが同じ作用の薬が重複して出ていないか、のみ合わせが悪くないかなどをチェックします。その後、患者さまの年齢なども考慮し、最終的に複数の薬剤師が確認しお薬を調剤します。
(写真:患者さまのお薬の内容を確認しています)


 20141202111527.JPG 粉薬は良く似た形状のものが多いため、指示された薬品の種類や量を間違って量ろうとすると警告音が鳴る仕組みや、包装された薬包紙には患者さまのお名前、薬品名などをわかりやすく表示するなどコンピュータを安全対策に役立てています。(粉薬を包装しています)


20141202111606.JPGのサムネイル画像(粉薬・錠剤の包装です)


簡易懸濁法を導入しています

20141202112022.JPG経管栄養(鼻などからチューブを用いて流動食を摂取すること)で栄養をとっている患者様は、錠剤やカプセルなどの飲み薬はそのままでは飲めないことが多くあります。
そのため、従来は調剤する際に錠剤をつぶして粉にするなどしていましたが、粉状にすることで薬の区別が出来なくなったり、調剤する際にロスが出てしまったり、湿気や光などで分解し易いお薬があったりと、問題点がいくつかありました。
そこで、使用直前にぬるま湯に錠剤・カプセルなどを直接溶かして(懸濁して)用いる、「簡易懸濁法」を現在導入しています。


調剤の際に簡易懸濁法に適したお薬かどうかを薬剤師が確認しています。
簡易懸濁法に適さないものもありますので、自己判断で行うことのないようお願い致します。
簡易懸濁法の導入による利点として、調剤の待ち時間の短縮、お薬の中止変更時の便利さなどもあります。
(写真 錠剤・カプセル剤を専用の注射器に入れています)


20141202112951.JPG 20141202113020.JPG
↑ 温湯を吸ったところ            ↑ 溶けた(懸濁した)ところ

注射剤の調剤

20141202113528.JPG注射薬の指示もその内容について、投与量・注射方法・投与期間、のみ薬との相互作用などのチェックを一度コンピュータが行い、さらに薬剤師が確認しています。入院中の患者さまが毎日使用する注射薬を短時間に用意するため、注射薬を自動で集める機械(大きな自動販売機のようなもの)を使用しています。
(写真:注射薬を患者さまごとに取りそろえています)


20141202113607.JPG患者さま1人分ずつ、バスケットに入れ、日付とお名前を印刷したシールを添え、配合変化や保管方法の情報とともに病棟ごとに送り出します。
(写真:患者様の注射薬を確認しています)


製剤

20141202114025.JPG市販されていないお薬を作ったり、消毒剤の調製・滅菌などを行います。
         
(消毒薬を滅菌しています)


20141202114105.jpg(市販品にない漢方薬のエキスを抽出しています)

注射薬無菌調剤

20141202114406.jpg注射薬を混合・調製する際、特に汚染に対し注意を払わなければならない場合があります。このような注射薬は、無菌室(天井に設置してある高性能フィルターでろ過された清浄な空気が24時間吹き込む部屋)に設置した、クリーンベンチで行うことにより塵埃や細菌がほとんど含まれない環境で混合作業を行います。もちろん環境だけではなく、操作する薬剤師も細心の注意を払い清潔操作を行います。
(写真:無菌室でも注射剤混合調製の様子)

癌化学療法支援

入院や外来で施行される癌化学療法において、「プロトコル」や「レジメン」と呼ばれる計画書に基づき、薬剤師が薬学的立場で処方を確認し、さらに薬剤師が無菌的に薬剤を調製しています。

20141202114533.jpg癌化学療法用剤は特に用量や用法、副作用に注意が必要な薬剤です。患者さまにより安全で効果的な化学療法を受けていただけるよう努力しています。
(写真:安全キャビネットで化学療法用剤を無菌調剤している様子)

入院患者さまへの服薬説明

20141202114641.jpg入院患者さまが、安心して薬による治療が受けられるよう、薬の効果、使い方、注意点など病室までご説明にうかがいます。また、のみ薬や注射薬の相互作用をはじめ、患者さまの状態を把握した上での投与量、副作用の発現、効果の確認など薬剤師としてのチェックを行います。
それに基づき、症状に応じた薬剤の提案を積極的に行っています
(写真 病室で患者さまへ説明しています)


20141202114734.JPG(写真 薬の袋とお薬の説明書です)

持ち込み薬の管理

入院中の治療に適切なお薬を選ぶため、入院時に患者様が持ち込まれたお薬の内容を、お薬・お薬手帳・お薬の説明書などをもとに薬剤師が確認しています。

患者様の持ち込まれたお薬とは、のみ薬・注射薬(インスリン等)・目薬・貼り薬・塗り薬などすべてのお薬をさします。後発医薬品(ジェネリック医薬品)の増加などにより、医師・看護師の聞きなれない名前のお薬が増えています。
薬剤師が確認することでこれを正確に把握できるようになります。また薬効が重なっていないか、飲み合わせが悪いものがないかもチェックしています。
入院中は持ち込まれたお薬を引き続き使用していただく場合も多く、それが残り少なくなった場合は代替薬の選択にも役立てます。
適切な治療のために、入院時にはお薬とお薬手帳の持参をお願いしています。

お薬に関する情報の管理

現在当院で使用している薬品は、のみ薬、注射など合わせ1300種類ほどあります。
数多くある薬の効果や副作用の情報を収集し管理することはもちろん、一般に市販されている薬の情報や、幼児の誤飲事故などのために家庭用品の中毒情報なども管理しています。
また、服薬指導業務などを通じて副作用を発見した場合など、公の機関に報告することもあります。
薬に関する最新情報を、医師や看護師など医療スタッフに的確に提供し、治療現場の支えになるよう努力しています。

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(お薬の情報を収集しています)         (医薬品情報室の様子)

お薬の管理と供給

病院内において、医薬品の購入と保管そして各部署への供給と一貫した管理を行います。特に品質の管理(温度、湿度、光など)には万全を期しています。

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(薬品在庫をコンピュータ管理しています)           (薬品保冷庫です)     

医療チームの一員としての活動

20141202120532.JPG患者さまの治療にあたっては、医師・看護師・その他の医療スタッフがチーム一体となって取り組んでいます。
薬剤師は、患者さまに最も適した安全で効果的な薬物療法を行うために、服薬指導、糖尿病療法チーム、感染予防対策チームなどでの活動を通し、医療チームスタッフと綿密な連携をとっています。

(写真:医師、看護師との打ち合わせの様子)


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